地震に備える—今こそ耐震改修を考える時

先日の宮崎でおこった震度6弱の揺れは、私たちに南海トラフ地震の恐怖とその備えの重要性を再認識させました。特に日本は地震のリスクが高く、南海トラフに限らずいつどこで大きな地震が起こるか分かりません。この不安定な時代において住まいの安全性を確保することは、私たちの生活を守るために欠かせないものです。

古くからの住宅や木造建築は、趣があり美しいものの耐震性能が不足している家屋も多く、地震時に大きな被害を受ける可能性があります。そのため、今こそ耐震改修を行うことで住まいの安全性を向上させる必要があります。

京都市では、木造住宅や京町家を対象とした耐震改修支援事業が進められており、住民の皆さんが安心して暮らせる環境を整えるためのサポートが行われています。この機会に、地震に備えた耐震改修を検討することは、家族や大切な人々の命を守るための重要なステップです。

耐震改修は、地震による被害を大幅に減らすことができる有効な手段です。今こそ、安心して暮らせる住まいを実現するために、耐震改修について真剣に考えてみませんか?


耐震改修の重要性



京都は美しい風景や歴史的な建造物で知られる都市ですが、同時にその木造住宅の多さからいざ地震が発生した際には、たいへん地震の影響を受けやすい地域であるとも言えます。

地震は突然やってきて、建物や人々に大きな被害をもたらす恐れがあります。

じっさい近年の地震でも、耐震基準が現在より緩かった81年以前の「旧基準」の木造住宅では、家屋の倒壊があいつぎ生命や財産に大きな影響を与えています。このような過去の地震の教訓から、私たちはもっと地震の脅威に対する対策を講じていかないといけないことが伺えます。

京都市では、地震の危険性に対処するために今までも「まちの匠事業」という京都型耐震リフォーム支援事業を展開してきましたが、まだまだ多くの建物が耐震化されていません!

地震が発生した際には、耐震化されていない建物は崩壊しやすく、私たちの命を脅かします。特に木造建築は、地震に対して脆弱であり、十分な改修が必要となってきます。

耐震改修は地震による被害を最小限に抑え、建物や人々の安全を確保するための重要な手段です。

特に京都のような木造建築が多い地域では、耐震性の向上が急務です。耐震改修を行うことで、建物の倒壊や損傷を防ぎ、地震発生時の被害を軽減することができます。

耐震改修は単なる建物の補修や修復ではありません。私たちの生命と財産を守るための投資でもあるんです!


耐震改修の手法



耐震改修には、様々な手法や技術があります。これらの手法は、建物の構造や状況に応じて適切に選択され、実施されます。京都の歴史的な建造物や木造建築を含む建物の耐震性を向上させるために、以下のような手法がよく用いられています。

  • 1)屋根の軽量化:
    屋根の軽量化は、建物の上部にかかる負荷を軽減し、地震による影響を軽減します。軽量な屋根材の使用や構造の見直しにより、建物全体の安定性を向上させます。
  • 2)基礎の補強:
    基礎の補強は、建物の地盤への固定性を高め、地震による揺れに対する耐性を向上させます。地盤改良や基礎の補強工事により、建物の安定性を確保します。
  • 3)壁への筋交いの追加:
    壁への筋交いの追加は、建物の構造を強化し、地震による側方の力を受け止めます。木造建築物では、壁の補強や追加の筋交いが有効な手法として採用されています。
これらの手法は、耐震改修工事の一部として組み合わせて使用されることがあります。建物の特性や地域の地震リスクに応じて、最適な手法が選択され、耐震性を向上させることが求められます。




現在計画されている京都型耐震リフォーム支援事業

「まちの匠・ぷらす」京町家・木造住宅耐震・防火改修支援事業

地震や火災の被害から市民の命を守り、安心安全なまちづくりに寄与するため、建築基準法において耐震基準が強化された昭和56年5月31日以前に着工された京町家・木造住宅の耐震・防火改修を支援する。
事業の要点
  1. 計画的な耐震改修への支援を強化
    • 補助額を大幅拡充(旧制度と比較し京町家で2.5倍、木造住宅で2倍)
    • 京町家・路地の保全・継承の後押し
  2. いのちを守るための改修メニューも支援
    • 屋根軽量化等の部分的な改修メニューを継承、補助額を拡充
    • 柱・基礎等の劣化修繕メニューを継承
  3. 耐震と防火の一体的な改修を支援
    • 耐震改修と防火改修をセット化
    • 対象エリアを拡大(密集市街地を中心とした区域 → 防火・準防火地或)
補助上限額 (補助率4/5)(工事内容に応じて異なる)
(1) 耐震改修
京町家:
300万円
木造住宅:
200万円
(2) 部分改修
京町家:
60万円
木造住宅:
40万円
(3) 防火改修
京町家:
60万円
木造住宅:
40万円


まとめ

京都の美しい景観と豊かな歴史は、私たちの誇りです。しかし、この美しい街を守るためには、地震という現実の脅威に対処しなければなりません。耐震改修は、我々の生命と財産を守るための重要な手段であり、京都の文化遺産や街並みを次世代に受け継ぐための責任でもあるのではないでしょうか。

もし耐震改修や補助金に関してご検討される場合は、ぜひリザイムにご相談ください。私たちは地域の安全と美しい景観を守るために全力を尽くします。安心して暮らせる京都をぜひ私たちと一緒に!


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